更新日:2024/02/14

なぜ必要?自立支援の目的や種類

自立支援について理解を深めよう

自立支援とは?

近年、注目を集めているのが介護保険法の基本的な考え方の1つ「自立支援」です。厚生労働省老健局によると「自立支援とは介護を必要とする高齢者の身の回りのお世話だけでなく、高齢者の自立を支援すること」と定義されています。つまり、単純に高齢者の日常生活をサポートするのではなく、本人の能力に応じて自立した生活ができるように必要なサポートする、ということですね。
加齢や病気などで身体機能が低下して介護が必要になっても、人材不足が深刻化している今は必要なサポートを適切なタイミングで受けられるとは限りません。機能を維持するためにも自分でできることは自分ですることが大切ですよ。家族や介護士が何でも手伝ってしまうと本人の意欲や尊厳が低下し介護度も悪化してしまいますが、自立支援は本人はもちろん、家族にもよい影響を与えるとあって大きな注目を集めています。

目的

自立支援の目的は日常生活に必要な動作をしなくなったことで体の機能が低下し、要介護状態や寝たきりになっている高齢者を減らすことです。自立には「身体的自立」と「精神的自立」、「経済的自立」の3種類あります。1つずつ詳しく説明しますね。
まずは「身体的自立」ですが、身体的自立とは食事や入浴、排せつや着替えなど生活の維持・継続に必要な動作を自分でできる状態を指します。日常生活に必要な動作が思い通りにできなくなれば生活に不便を感じるようになります。
次に「精神的自立」ですが、精神的自立とは自分の生き方について考えて行動し、判断できる状態のことを指します。もし、認知機能が低下していたり、精神疾患を患ったりしていると適切な判断ができず、日常生活や社会活動にも支障をきたしてしまいます。
最後に「経済的自立」ですが、経済的自立とは必要な生活費を自分の収入でまかない、収入とのバランスを考えながら使うことができる状態を指します。誰からも援助を受けずに生活が成り立つくらい、収入が生活費を上回っていれば経済的に自立しているといえますね。
「身体的自立」と「精神的自立」、「経済的自立」は相互に影響し合っているため、どれか1つでもかけてしまうとバランスが崩れてしまいます。生活にも支障をきたしてしまうでしょう。

まとめ

自立支援は介護が必要な状態になっても自分らしい生活を送れるようにサポートすることですが、その中には食事や入浴、排せつなどの身体介護に加え、精神的・経済的な自立を支援する介護も含まれています。自立支援を受けることは生活の質(QOL)を向上するだけでなく、家族の負担軽減や経済的な負担軽減にもつながるなどのメリットがありますが、本人の意思を尊重することが何よりも大切ですよ。決して押しつけてはいけません。

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